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広島
広島市大手町1-1-26 307号
ジレスピ・サラ
GILLESPIE SARAH
野生のかけら
2024年3月19日
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2024年3月31日
ジレスピ・サラは幼少期に出会った隣人である蛾の記憶と現在のその喪失をメゾチント技法を用いた銅板画に残しています。彼女は暗い色から明るい色へと変化させながら、独特のビロードのような黒から形を浮き上がらせるこの技法を「愛の作業、特に不在への愛である。」と述べています。
蛾は一般的に誤解され、見落とされ、深く愛されていない存在ではあるが、生命圏を紡ぐ大切な隣人のひとりであり、また人の物語においても重要な啓示であると作家は語っています。さらに、人が環境の変化に鈍感になっていることに気づくため、そして、物語を語るうえで一役買うような作品を作りたいと語っています。
今回の L GALLERYでの展示では、代表的な蛾の作品群に加えて大判の作品も展示しております。それらもまた蛾の不在によりほつれてしまっていく存在を捉えており物語を象徴する啓示のような景色を感じさせてくれます。
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